池田はるよしのメモ

論理学を中心に語ります。

言い訳を考える

【事象α】

本来できていなくてはいけないPができていない事が発生した。

Pができていない原因はAだと判明した。

 

【事象αの記号化】

A⇒¬P

ちなみにこれは、≡ ¬A∨¬P ≡ P⇒¬A

つまり、Aが発生しないことは、Pであるための必要条件である。

 

【言い訳をするということ】

ある人が事象αを言い訳したとする。

言い訳をする(A⇒¬P)

たぶん、聞き手にとっては、”言い訳をする”という動作はどうでもよくって、

「あなたはPという要件をみたすための必要条件である¬Aをなぜ満たせなかったのか」を話し手に対して問うのであろう。

 

【言い訳しないやつはいい奴か?】

¬言い訳をする(A⇒¬P)

言い訳するという関数を否定するだけ。

やはり、聞き手は、言い訳しないこともどうでもよい。

 

【言い訳する VS 言い訳しない】

じゃあ、聞き手にとって、どちらも本当に一緒なのか?

というとそうでもない。おおよそ、言い訳しない方の印象がよい。

聞き手にとっては、引数とする事象はどうであれ、

おおよそ

話し手のポイントが下がる= 言い訳をする(args)

なのだろう。

じゃあ、言い訳しないのはどうなるのかというと、

¬話し手のポイントが下がる= ¬言い訳をする(args)

で、事象がよっぽど同情の余地があるなら、話し手のポイントは上がるのであろうが、

大概はどーでもよいので、話し手のポイントは上りも下がりもしないんだろう。

 

【聞き手が期待するもの】

おそらく

説明をする(A⇒¬P)

なのだろう。

つまり、

「あなたはPという要件をみたすための必要条件である¬Aをなぜ満たせなかったのか」

に対しての説明義務をすんなり認めて説明することが重要なのだろう。

 

【話し手が言い訳するのは?】

話し手が”言い訳をする(args)"という関数を利用するのは、

その戻り値が話し手にとって、"自責じゃない"を期待するからだろう。

しかし、それは主観的なものであって、聞き手にとっては、どーでもいい話なのである。

 

【自己主張しながら聞き手に納得させるには】

主張を明示するしかないだろう。

言い訳の真意が”自責じゃない”というのであれば、

説明する(A⇒¬P) ∧ 自責ではないと主張する

なのだろう。

 

【最悪なこと】

起こった事象を隠すというのも、

世の中的にはあるのだが、

あまりいい結果を生み出さない。

隠す(A⇒¬P)

これは、

∀x(聞き手⇒¬認識する(A⇒¬P))

が必要条件として求められる。

でもこれは

∃x(聞き手∧認識する(A⇒¬P))

が満たされると破たんする。

で、大概、A⇒¬Pという事実はバレるので、

隠すのはいけないのだろう。

 

【まとめ】

●自己保身の言い訳はあまりいい結果をもたらさない。

●「事象に対する説明責任を果たす ∧ 自己主張する」が吉。

●事象を隠すのは、余程の覚悟をきめないかぎり凶。